他大受験の博士後期課程入学試験の形式と対策について

こんにちは!ただの院生です!

今回は、他大から東京大学大学院・広域科学専攻・博士後期課程入試を受験し合格した体験談を共有したいと思います。

・他大から博士後期課程への進学を考えている方
・どのような準備をすればよいか知りたい方

こうした方々に向けて記事を書こうと思いますので、ぜひ最後までご覧ください!

※なお、あくまで”体験談”ですので、各大学の募集要項は必ず確認し、研究室訪問などで過去問や面接内容の把握はできる限り行ってください!

審査の素材は5つ

私の受験した広域科学専攻・生命環境科学系では、5つの素材で選抜を行いました。

1.修士の学位論文の審査
2.出身学校の学業成績
3.英語外部試験のスコア
4.筆記試験
5.口述試験

特に重要なのは3.4.5.かなあと思いますのでそれに絞って書ける範囲で紹介していきます。

各試験の詳細

試験は例年1月下旬から2月上旬の間に行われるみたいです。英語外部試験のスコアは出願時(12月)に提出し、筆記試験と口述試験は同日に実施されました。

英語外部試験のスコア提出

私の志望した系ではTOEICとTOEFLのスコアの提出が可能でした。
私は語学留学などの経験がなかったので、TOEICのスコアを提出しました。どの値がどの点数になるといった換算表は残念ながら現時点で公表されていないようです。

しかし、研究科にもよると思いますが例えば筑波大学では「このスコア以上を提出すると100点だよ」とか、千葉大学園芸学研究科ではとても親切に各試験各スコアの換算表が募集要項に記載されていたりします。

これらを参考にすれば、例えば私の場合、まず英語で90点くらい取れて、そうすると筆記で最低3割くらい書くと合計で6割か(笑)。と戦略を立てることができると思います。ぜひ調べてみてください。

提出時の注意点としては、試験を受験するタイミングです。

私の志望した系では出願時に提出でしたので、TOEICでは遅くとも1か月前、TOEFLでは2か月前には受験しなければなりません。「試験よりも」ではありませんよ。「出願時よりも」です。注意してくださいね。

筆記試験

残念ながら筆記試験の過去問も公開されておりません。与えられる情報としては、「専門科目です。」だけです(笑)。なので、私も実際に出題された内容を公開してはいけないと考え、ここでは伏せさせていただきます。

さてさてしかしみなさん、博士後期課程で専門科目ですよ。みなさんの志望する指導教員の先生は何を専門にされているのでしょうか?先生が最近出された論文の内容はしっかし把握してから出願しましょう。まあ博士課程に進学するくらいですから、それくらいやってて当然です。よね?よね?よね?

試験時間は午前10時半開始の1時間で、私が解いたのはゴリゴリ文章書く系の問題でした。正直な感想としては、ちょっと時間足りなかったな~。あと30分欲しかったな~。って感じです。

口述試験

さて、筆記試験が終わって2時間ほど空き、口述試験の時間がやってきます。

試験時間は30分でした。
内容としては募集要項に、「提出論文及び志望する専門分野等についての口述試験を行う。」と書いてありました。

なんだよ30分も面接すんのかよ~。。。と思っていましたが、、、、

募集要項には書いてありませんが、試験の2週間くらい前に「発表20分、質疑10分です。」と連絡が来ます。つまり実際にはまるで小さな学会や卒・修論発表会のようでした。先生10人ほどが教室に座っており、志望する指導教員の先生に司会役を務めてもらいながら、スライドをスクリーンに映して発表します。

私は修論発表会のスライドを分野外の先生(専門が理科の広い範囲に散らばっている状態)に見てもらう用に改良し、15分間プレゼンを行い、残り5分を博士課程における研究の紹介に費やしました。残り10分は提出論文と発表に関する質疑応答でした。

分野外の先生たちは、論理に関しては一級のプロですが、知識に関しては言ってみればド素人です。なので、学会や発表会では2分3分しか扱わないイントロを、5分10分に引き伸ばし、分野外のド素どもに丁寧に丁寧に、授業してあげましょう。そうすれば、いざ超専門的な修論の研究内容に入っても、なんとなく分かっている気になり、興味を維持して聞いてくれるはずです。そして、こういうあからさまな工夫は、「わかりやすく説明する能力が備わっている」「プレゼンがうまい」と評価されるのではないでしょうか。
(実際に評価されるかどうかは、詳細な評価基準が公開されていないので分かりません。ご了承ください。)

試験後の感想

先ほど試験が終わり、一息ついてこれを書いています。いや~、口述試験緊張した~。ちょっと笑い取りに行ったところがあって、一部の先生はちょっと笑ってくれたので良かった~。最後のコメントくれた先生、怖かったな~。

筆記試験は、いくつか予想してたうちの5割くらいが出てくれたから、いい点数ではないけど、内容がブラックボックスの中、健闘はしたのではないか?という感じ。あ~、あれ書いときゃよかったのか。というのが2点ほど。悔しい。。。

合格発表後の感想

受験番号発見!よかった~。試験会場で雑談してくれたお兄さんもどうやら受かっているようだ。一方で、やはり何人分かは受験番号が飛んでるな。要するに、落とす試験ではないけど、拾いきれないのは無理よ。と、そんな試験なんだろうな。

成績開示

私が受験した研究科では入学試験の成績開示を請求できるようでしたので、やってみました。

まず学務にメールで、「成績開示請求をしたい」旨を問い合わせると、指定の様式のPDFが添付されて、学務に提出してくださいと返答がありました。そしてこれを提出した一週間後に結果をお渡ししますということでした。早速やってみたところ、、、

このような成績が返ってきました。しかし、何が一次試験で何が二次試験なのかよくわかりません。笑

私の予想では、一次試験は修士の学位論文の審査と学業成績の2つなのかなあと思います。で、二次試験が英語のスコア・筆記試験・口述試験の3つ。なぜそう思うのかというと、一次試験というのはつまり、二次試験の対象者を選抜するための試験だと考えられるので、募集要項に従って考えると上記の2つになります。
後で問い合わせてみるとしますか・・・

そして、この結果から分かるのは、点数ではなくABCで判定しているということですね。これは意外でした。やはり、はっきりと基準を設けることのできない修論審査や口述試験を含んでいるためでしょうし、受験者数が少ないため、0~100みたいに1桁台まで成績を数値化したりする必要性もないのでしょうね。

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